「ファッションが教えてくれること」
米ファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」の編集長、アナ・ウィンター(Anna Wintour)を
8ヶ月間追ったドキュメンタリー。
小気味良い映画でした!
最先端のファッション業界の裏側を見れるわけですが、
このアナという人物が、ファッションを発信しているといっても過言ではないという
多大なる権力と俊敏な決断力、そして何よりもその実績が周りの者に
有無をも言わさない。
まさに女帝。
エディターたちが練り上げた提案をバッサリと切り捨てたり、
撮影の為に集めた衣装をことごとく却下するのはもちろん、
果てには撮影を終了した写真を全てボツにしたり。。
そんなアナを、人は 冷徹だ ワンマンだ と評しますが、
…私はそうは思わなかったな。
だって。
限られた時間の中で決断をするのに、あれやこれやと情は必要ないもの。
そして、その後の責任は、全て決断する本人にかかるんですもの。
それがまた常に大英断となるのだから…天晴れ!アナ!

そして最高のパートナーとも言うべき、クリエイティブ・ディレクターのグレイス・コディントン。
元・モデルの彼女の審美眼に、アナは絶大な信頼をしています。
それだけに、妥協を許さない姿勢を貫き通し、
お互いぶつかり合いながらも、リスペクトしている。
アナに提案をバッサリ切られ、心底落ち込むエディターに、グレイスが言うのです。
「妥協はダメよ。最良の方法をみつけなきゃ。その為に努力をするのよ。」
うーん。シビレました。
観終わった後、なぜだか風を切って歩きたくなる
そんな映画でした。
アナの私生活はこんなだそう。毎朝5時45分に起床し、テニスで汗を流したあとはプロの手でメイクを済ませ、
髪を整え、運転手つきの車で出勤する。
連日のようにパーティに出席しているが、彼女が会場にいるのは最初の10分だけ。
早く帰宅して、午後10時には眠りにつくことになっている。
うふふ。
早寝早起きだけは、アナと一緒やわ。。と、一人ほくそ笑んだ私でありました(笑)
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